根こそぎマンは友を呼ぶ 20年以上通い続けた川が水と渓相だけがいいDeathリバーに変わる

止めるのは無理なのでダメになっていく様を見届ける 根こそぎ取り尽くしたら知り合いに教えて次の根こそぎマン登場 まさか今現在で昔は良かったんだ!の言葉が出るとはね
よせばいいのにね…
やっぱり20年以上通った川なので早々
諦めきれない気持ちもあるのです。
ダメなんだろうな~とは思いつっも
今シーズンも足が向いてしまった。
川に到着すると暖かい日というよりも
暑い日が続いたのですでに流れは平水
状態でした。
昔はこれでも無邪気なイワナが顔を
見せてくれたけどダメだろうなと。
テレテレと最初からやる気も起きずに
仕度をするのも億劫で遅い。
ようやく川に立ってみると魚の気配は
一切なし。
膝まで浸かり川を渡って釣り上がる。
釣人が見ればおいしそうなポイント
だらけだがまったくイワナは出て
こないし追いすらない。
代りに足跡多数で足跡の状態を見ると
ルアーではなく餌釣りの足跡。
だよね~!!
こうなることはわかっていたので退渓
場所までは意地でも釣り上がることに。
途中おいしそうなポイントは次々と
出てくるが一切音沙汰なし。
退渓場所まで釣り上がり車まで戻る
ときに林道を車で走ってくるのが見え
たので脇の草むらに避けて通り過ぎる
のを待っていると声をかけられました。
話をするとワラビ採りにきたついでに
知り合いにこの川が釣れるというのを
聞いたらしく近かったので来てみた
とのこと。
だいぶ年輩の方で見る限りはルアー
釣りなんてしなさそうな男性二人連れ
でした。
魚は抜かれていて居ないことと運動
がてら釣り上がったことを伝えると
ガッカリした表情に。
川の状況と川の置かれている状況を
話すとせっかく来たので見てみる
ということでした。
車はそのまま上流へ。
林道を歩いて車まで戻る途中色々と
考えるとどこからどうみても間違いなく
根こそぎマンとしか思えませんでした。
そもそも知り合いから釣れる川を
教えられている時点でね…
車に戻り朝飯を食べてから上流の最後
の砂防堰堤まで行ってみることに。
途中の支流の合流点の駐車スペースで
先程の車が止まっているのを発見。
もう1台車が停まっていてそちらは
支流に入っているみたいです。
林道から合流点へと続く木立のところで
先程の年配の男性二人連れが見えました。
どうやら合流点で釣りをするようです。
ベストにウェーダーで腰には魚籠が…
やっぱり根こそぎマンだったね。
感が当たるな~と思いつっため息。
気を取り直して最終の砂防堰堤まで
車を進めると豪雨で林道がグチャグチャ
になったのが綺麗に修復されていまいた。
そして流されて壊れてしまった橋も簡易
ではあるがH鋼で橋代わりに。
そして確信しましたこの川は終わりだと。
というのもこの川は数年前に動画に
出されてしまっているのです。ご丁寧に
座標付きでね!最終砂防堰堤からのもの。
これで簡単に行くことができますよね。
私にとってはこの川は2番目に好きな川。
この川から少し離れたところにあったの
が1番好きだった川。
こちらは某有名トラウトメーカーの製品
プロモーション釣り動画で使われて場所
が特定され根こそぎマンが押し寄せて
水と渓相だけがいいDeathリバーに
変わり果てました。
良い川だったんですよ!尺はおろか
40cmオーバーまで飛び出してくる
ような川でね。
ついでにこの川の近くの本流は地元
の釣りユーチューバーが動画にして
しまいました。
私でも見たらわかったのですでに特定
されてしまっていると思います。
本流なので早々抜かれきるというのは
ないかもしれませんがそれでも20年
以上前は簡単に魚が釣れましたが現在
では無理。
そしてこの1番好きな川から少し戻った
ところに超有名河川がありますけど
こちらはあらゆる人が動画にして出して
しまっているので察してください。
まもなく水と渓相だけがいいDeathリバー
に変わり果てることでしょう。
話は戻って最終砂防堰堤の橋のたもとで
周辺の川を探っても釣れないことが目に
みえているのでウェーダーを脱いで撤収
です。
着替えて車に乗りまだ午前中だったので
帰り道にある川を覗いてみることに
しました。
こちらもあらゆる人が動画にして出して
しまっている川です。
川の上流に車を走らせていくと釣人の車
が停まっていてタイミングがいいことに
ちょうど戻ってきたところです。
少し話をしてみましたが足跡ばかりだし
魚が抜かれていてまったく釣れない
とのこと。
やっぱりこの川もすでに水と渓相だけが
いいDeathリバーに変わり果てている
ようです。
特定されたり場所と河川名まで出されて
しまうとこうなってしまうよね…
だけどこれはどうすることもできないのが
現実です。
なのでせめて毎年来て変わらぬダメな様
を見届けようと思いました。
今回わかったことは根こそぎマンは友を
呼ぶということ。
改めて考えてみると確かにそう!自慢話
としてヘラヘラ喋っちゃうよなと。
根こそぎマンの後には違う根こそぎマン
も来るけど根こそぎマンの仲間もネズミ
講のように増えていくんだな…
とても勉強になりました。
それと最近ユーチューブの動画を見て
いて気づいたこともあります。
内容は見るに耐えない渓流釣り動画
なのですが異様に再生回数の多い動画
があるんですよね。
どうしてだろう?と思って我慢して見て
みると理由がわかりました。
場所から川の名前から川の渓相まで
すべて出してしまっているのです。
再生回数が多いのは入渓場所がわかり
やすいからなんでしょうね。
動画の釣りの内容なんてどうでもよくて
入渓場所と渓相がどういうところか
わかればそれで良しという感じなの
かな?
まあ…ユーチューブの渓流釣り動画
なんて場所と川の特定と渓相の確認
くらいにしか使われないよな。
その動画で魚が釣れていようものなら
大挙して押し寄せて水と渓相だけが
いいDeathリバーに変えてしまう
のだろうしね。
みなさんもそういうところに注目して
ユーチューブの渓流釣り動画を見て
みると色々わかっておもしろいですよ。
くれぐれも頭に血を上らせてはダメ
です!
この流れはどうにもできませんから。