透湿ウエーダーのソックス部分のシームテープ補修 保証書見てみたら7年前の購入だった…
渓流ルアーで使っていたSIMMSのウエーダーを洗って乾かしたらソックス部分のシームテープの剥がれを発見 購入は7年前そりゃ~剥がれるわな…
ウェーダーを購入した日にち。
けして忘れはしない。
だってさ!すっ転んでウエーダーの
左膝の部分がベロ~ンと20cm四方
剥がれて4レイヤーが1レイヤーに
なってしまい慌てて次の日購入しに
店に行った日にちだ。
(レジャー保険適用)
渓流シーズンが終了になって暖かい日
にウエーダーは洗って乾かしておいた。
それでソックス部分のシームテープが
剥がれてきていたので補修しなければ
と思っていました。
「なんだよ!もう剥がれてきたのかよ」
とブツブツと文句を言いながら保証書
をチェックしてみると…
2015年7月24日の購入でした。
そりゃ~剥がれるわ…
私はズボラでテケト~な性分なので
渓流ルアーといっても嗜む時間も
少ないし欲もないので良い魚が
釣れればそこで終わりにしてしまう
ような感じの釣行。
なので奇跡的にウエーダーが7年間
も保ったんでしょうね。
あ!SIMMSウエーダーの丈夫さって
のもあるのか。
とはいえ…
いくら丈夫といっても7年ですからね。
そろそろ寿命も近いのかな?
新しいウエーダーを用意して
おかなければいけませんね。
次もSIMMSか?
いやいや…もう無理です。
GORE-TEXは値上げ値上げで安いもの
でも6万円から…
素材の丈夫さで考えればGORE-TEX
がベストだとは思うんですがね。
さすがにな…
ただソックス部分の作りはSIMMSが
一番良いので狙いはTRIBUTARY
かなと。
あとはGORE-TEXじゃなくなると
素材が薄くなるのでレイヤー数の
多さが重要になると思うので
Rearthのウエーダーかな。
5レイヤーだし。
基本的にズボラなのでなるべく
ウエーダーは補修などしなくてただ
シーズン終わりに洗って乾かすだけ
で使えるものが理想。
なので個人的にウエーダー選びで一番
重要項目にしているのはソックス部分
の耐久性とシームテープが貼り付けて
ある形状ですかね。
ちなみに個人的に気に入っている
ソックス部分のシームテープの
貼り付け形状。
シューズの中で動いてもシームテープ
がなかなか剥がれにくいと思う。
そしてこちらは個人的に気に入らない
ソックス部分のシームテープの
貼り付け形状。
これはシューズの中で動いて常に
シームテープが擦れて剥がれそう。
「お前ソックス部分ばかりで上モノの
透湿素材はいいのかよ?」
と言われそうですが上モノの透湿素材
の補修は比較的簡単なので補修する
場合面倒なソックス部分に注目して
見ています。
ちなみにこういうことが過去にあった
ので基本的にウエーダーは自分で
補修するようにしています。
自分で補修したほうが納得の仕上がり
にできます。
過去にSIMMSのG3ウエーダーを購入
して一週間ほどですっ転びお尻の部分
に穴を開けてしまいました。
(レジャー保険加入前)
自分でも修理できるんですが購入した
ばかりだしメーカーに修理に出したら
どのぐらいのレベルで補修して
もらえるのかも気になったので一度
出してみることにしました。
それで修理されて戻ってきた
ウエーダーの補修状況はこうでした。
受け取りに行って驚愕しました。
メーカーに修理に出してこれかと。
メーカー修理だから穴もさぞキレイに
丁寧に縫われているのかと思ったら
まったく縫われていない。
ウエーダーやレインウェアが破れたり
穴が空いたりした場合は糸で縫って
補修して良いんです!!
だってどちらもミシンで縫って制作
されていますから。
それとパッチです。
基本パッチを当てるときは角を
落として剥がれにくくするのが普通
なんですが四角のまま。
四角のままパッチを当てたので
剥がれ防止なんでしょうね…
パッチのまわりに盛々とアクアシール
を塗りたくってありました。
私も驚愕でしたがメーカーに出して
くれたショップの店員も驚愕して
いました。
「このレベルの修理なら私のほうが
もっと上手く補修できますね」
と…
料金もまあまあな金額を払いました。
ですのでこの一件依頼ウエーダーと
レインウェアは自分で修理するように
なりました。
補足としてウエーダーが破れた場合
はこうすると良いです。
(上モノの透湿素材)
ああ…なんか話が脱線しています。
気を取り直してソックス部分の
シームテープの補修ですね。
まず状況はこんな感じです。
シームテープの剥がれが酷い箇所は
ほぼ半分が剥がれてしまっています。
やっぱり一番負担のかかる踵の部分。
でも裏側もシームテープが貼ってある
ので大丈夫といえば大丈夫なんですが
気になるので補修できるうちに
やっておきます。
シーズン中にやるのは嫌ですしね。
用意する道具はこちら。
♦白い紙
♦ウェットスーツ補修用シームテープ
♦裁縫こて(小型アイロン)
♦ハサミ
が必要になります。
ちなみに裁縫こて(小型アイロン)は
スチーム機能がついていないものが
良いと思います。
私の使用しているものは和裁をして
いる叔母が2台購入したものを1つ
譲ってもらったものです。
(タダでは申し訳ないので1000円
で譲ってもらいました)
ウエーダーやレインウェアを修理する
場合は何気に裁縫こて(小型アイロン)
が意外と重要になってきますので
小型なものを用意してください。
次は白い紙ですが短冊状に切って
おいてください。
白い紙を短冊状に切ってどうする
のかというと紙に接着剤を移す為
に使います。
和裁をしている叔母に教えて
もらいました。
(接着剤の残りを剥がすのに以前は
とても苦労していました。目から
うろこの方法です。さすが年の功)
まずはシームテープをアイロンで
温めて接着剤を溶かしていきます。
温度は低~中のあいだでいつも
やっています。
なかなか接着剤が溶けないようなら
徐々に温度を上げていく感じです。
あて布はシームテープを補修する場合
には私は使いません。
細かい作業になるので手元を見たい
為ですね。
まったくあて布を使わない訳ではなく
上モノのGORE-TEXやそれ以外の透湿
素材の穴あき補修などにはあて布を
使います。
高めの温度で一発でパッチを接着する
ような場合ですね。
シームテープの半分剥がれた箇所の
反対側も剥がせたら輪っかを作り
ます。
そしたらハサミで切ります。
このやり方は上モノのGORE-TEXや
それ以外の透湿素材のシームテープ
の部分的な剥がれの補修方法として
も使えます。
たま~にありますよね!部分的に
シームテープが剥がれちゃうこと。
シームテープを剥がしたい部分まで
先程と同じ要領でアイロンで接着剤
を溶かしながら剥がしていきます。
(無理に剥がしてはダメです)
踵の曲がった部分で繋ぐとまた
剥がれそうなので直線部分まで
シームテープを剥がします。
自分で決めた位置まで剥がしたら
古いシームテープは切ってください。
次は残った接着剤を取り除いて
いきます。
先に短冊状に切っておいた白い紙を
接着剤が残っている部分にのせて
その上からアイロンを当てます。
溶けた接着剤が再度固まる前に紙を
剥がすと紙に接着剤を移せます。
一度では取りきれないので何度も
丁寧に繰り返してください。
見ずらいですが白い紙に接着剤を
移せています。
このやり方を叔母に教えてもらう
までは紙やすりで削ったり溶剤で
接着剤を溶かしたりなかなか大変
なことをしていました。
(もっと早く教えてくれよ!)
そしたらいよいよ新しいシームテープ
を貼っていきます。
シームテープを貼り付ける長さに
合わせて切ります。
シームテープの先端を適当に丸く
カットします。
両側ともやってください。
まずは先端の重ね張り部分を軽く
貼り付けます。
重ね張りは1cmほどで大丈夫です。
シームテープを貼るコツは一度で
完璧に圧をかけて溶着させないこと
ですかね。
点で部分的に接着剤を溶かして形に
合わせながら貼り付けていく。
直線部分はいいとして問題は曲がり
の部分の貼り付けです。
真っ直ぐなシームテープを少しずつ
アイロンで接着剤を溶かして
曲げて伸ばして曲線に合わせて
貼り付けていきます。
上手くシームテープを仮で貼り付け
できたら今度はしつかり圧をかけて
接着剤を完全に溶かして接着させて
いきます。
仮で貼っていくとこうなっています。
接着剤が完全に溶けるとシームテープ
からわずかにはみ出してきます。
それが目安ですかね。
てけと~な性分なので左右でバランス
がとれていませんね(笑)
まあ…
私の補修なんてこんなものです。
あとチョロっとシームテープが
剥がれていた部分はズルをして
アイロンで接着剤を溶かして
再接着させておきました。
あと忘れちゃいけないこととして
使ったアイロンには接着剤が付いて
しまうので温かいうちにキッチン
ペーパーにブレーキクリーナー
を吹き付けて拭っておいて
くださいね。
ぬちゃぬちゃのアイロンになって
しまいますから。
1日放置して接着剤が固まったら
いつものようにウエーダーを裏表
ひっくり返して風呂場で水を入れて
水圧をかけて水漏れチェックです。
水が漏れてこないなら完成。
水が漏れてきたらやり直しです。
どうやら上手くできたようで
今回も水漏れなしの完成です。
使ったソックス部分のシームテープ
はこちらになります。
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|
私の使用したものは幅20mmで長さ
20mのブラックでしたが在庫がグレー
しかなくなっています。
そのうち追加されるとは思いますが
待っていられない場合は長さ29m
のものがおすすめです。
それと表面はジャージ素材になって
いるのでソックス部分の内側により
適しています。
ようは裏表OKということです。
上モノのごわごわGORE-TEX用
シームテープはこちらになります。
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SIMMSのGORE-TEXのシームテープ
の幅は25mmほどです。
GORE-TEX以外の柔らかい透湿素材
のウエーダーのシームテープは
こちらになります。
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GORE-TEXと違って柔らかい素材の
透湿ウエーダーには柔らかいシーム
テープが適していますね。
GORE-TEXとそれ以外のウエーダーの
穴あきや破れの補修に使うシートは
こちらになります。
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なんだよ値段高いだろ!と思われる
かもしれませんがシート2枚にプラス
して透明なシールも同封の商品です。
破れの場合は縫ってから切り出して
パッチにして使用します。
ウエーダーのソックス部分を広範囲に
補修する場合はこちらになります。
YahooショッピングでYNAK ウェットスーツ補修用メンブレンシートを検索
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ソックス部分の穴あき埋め込み補修
では間に合わない広範囲の補修には
これしかありません。
ウエーダーを販売している各メーカー
からも補修用品はでています。
けれどそれはウエーダー本体を販売
するために割高な値段設定になって
います。
シームテープの販売の長さも短ければ
シートの販売面積も小さい。
コスパよくない!って感じです。
まあ…
メーカーとしてはウエーダーを長く
使ってもらうよりも2~3年で次々
買い替えてもらうほうが売上げアップ
になりますからね。
補修用品の値段を割高にしたり
面積や長さを調整してユーザーに
諦めてもらって新しいウエーダーを
買ってもらう算段なんですかね?
それとソックス部分の穴あきの補修は
動画がありましたので貼っておきます。
ゴム用のパテで穴埋めしてからパッチ
やシームテープでカバーするんですね。
これは私も知らなかったので参考に
なりました。
いまだかつてソックス部分に穴が
空いたことはないんですが補修方法
を知らないよりは知っておいたほうが
いいので覚えておきます。
シューズに小石とか入ったまま
気づかないで釣りしてるとこうなる
のかな?
ぶっちゃけ初めて見た…
こんな感じでウエーダーやレインウェア
は自分で修理&補修はできます。
みなさんも各メーカーの思惑に
逆らってできるだけ長くウエーダーや
レインウェアを使っていきましょう!